東亜商事|Passion Cellar : マリアージュ
ワイン生産者来日イベント・レポート
2010.06.04
シャトー・ラグラーヴ・オベール醸造責任者 ヴァネッサ・オベール氏来日ディナー
ところ:プティポワン 日時:2010年5月28日金曜日 18時30分から
ボルドー右岸に7つのシャトーを所有し全10種類の赤ワインのみを まずはシャンパーニュ・マゼンタで乾杯! 余韻にふんわりと燻香が上品に残ります。 「とてもバランスよい美味しいシャンパーニュね。 ヴァネッサからの御礼に、フランスから直接持参のサプライズは 新樽からのヴァニラ香がダイレクトにはあるものの 平貝は表面をあぶっていて香ばしく、触感が白身肉のよう。 プティポワン 北岡オーナーシェフよりご挨拶。アルコール飲料の中でもワインは別格であるという
生産しているオベール・ファミリー。
250年前から続く家族経営の造り手で、現在活躍中のヴァネッサはその8代目。
父・叔父・従姉弟とともにワイン造りに専念している素敵な女性で、
毎日全シャトーを日に2回駆け巡り、昼夜を問わずワインに携わっています。
今回の来日はトップ・シャトーであるサンテミリオン・グラン・クリュ・クラッセの
シャトー・ラ・クースポードの試飲会とこのディナーで同じくコート・ド・カスティヨンのシャトー・
ラグラーヴ・オベールを紹介するためのみ。
また、ディナーが開催された南麻布にあるプティポワンさんも家族経営のフレンチレストラン。
北岡シェフ父子のお二人でクラシック&モダンなお料理で目・香り・舌を楽しませてくれます。
当日は息子さんである北岡シェフが腕を奮う「厳選された素材に旬の香りと味わい
にあふれたお料理」にヴァネッサの明るく楽しい人柄と
「彼女が手掛ける美味なワインと興味深いトーク」でおおいに盛り上がりました。

柑橘類のシロップがけのような香りとほどよい
酸味に若干の甘みがとても心地良い
シャンパーニュ。
女性の参加者が多数であったため乾杯の
シャンパーニュは華やかさをさらに添えました。
やっぱりスタートはこれね。」とヴァネッサ。

シャトー・ラグラーヴ・オベール 2005・2001
&
"テリーヌ・ド・カンパーニュのサラダ"
テリーヌの味わいはまろやかで、
サラダに触感のよいいんげんとマッシュルーム。
2005はまだ若々しく果実味が前面に出ている感じ。渋みはしっかりとあり、後口に余韻が残ります
2001は全てが調和しとてもよいバランス。
ドライフルーツやスパイスの感じが複雑で、今が飲み頃。
ちなみにヴァネッサの現在のお気に入りのヴィンテージは
2001だそうです。

シャトー・ラ・クースポード 2009
"サプライズ・ワイン"
&
"平貝のポワレとそら豆のリゾット"
サンテミリオン・グラン・クリュ・クラッセの2009。
現在は樽熟成の最中であるbébé(赤ちゃん)を瓶詰めしてのお披露目でした。
2009は2005よりもさらに優れているとのことで、
充実した果実味と舌触りの上品さがすでにバランスよく
口に含んだその瞬間に「美味しい」とあちらこちらで声が
上がっていました。
旬のほくほくのそら豆とパルミジャーノでクリーミーに
仕上げられたリゾットは、メルロ主体の柔らかいこのワイン
ととてもよく合いました。

シャトー・ラ・クースポード 1999
&
"シャロレー牛のローストビーフ
ちょうど10年差のヴィンテージがラストのワイン。
熟成香もあり、練れてスパイシーなタンニンが
グラスの中でゆっくりと開いてゆきます。
フランス産牛の代名詞、シャロレー牛のローストビーフは味わいも上品。
ソースにこのワインを少し加えていることで
香り・味わいとともに絶妙なマリアージュを感じました。
あまりの美味しさに、もう一皿でもいただきたいぐらいでした。


興味深いお話しがありました。そして美味しいお料理を作っていただいたセカンドシェフの
北岡シェフから改めて料理についての説明がありました。

満面笑みで記念撮影

オーナーの奥様北岡マダムとセカンドシェフ北岡飛鳥さん、
ヴァネッサと最後談笑。
家族経営同士のふたつのファミリー。フランス料理とワインという繋がりで、真心を込めて
作られたそれぞれの逸品を心ゆくまで堪能させていただきました。








